日曜日の朝は快晴で、気分いい。一ノ倉沢の出合いには石コロ
が大量に流出している。ここ谷川周辺には到るところに土砂が堆積している。
夏の大雨の影響か。クライマーは非常に沢山入っており、ヒョングリの巻き道
では随分待たされる。並んで待っているのに、抜いて行くグループもいる。
(なんで?)
 南稜テラスから本谷バンドに下るのは初めてだ。なんか結構悪い。
本谷バンドは広々として気分の良いところだ。4ルンゼを見上げる。全くの沢
で水がジャンジャン流れている。何故かルートには赤ペンキで○が付けられて
いる。なんでかなぁ、結局、これは最後まで付けられていた。興覚めである。
ルートは滝を登ることになるが、濡れているので、部分的に結構悪い。
 ルンゼの切れ込みが浅くなってきたところで休んで食事を取って
いると、一転にわかにかき曇り、という感じでガスってきて風が出てきた。ちょっ
と先を急ぐ。しばらくスラブを歩くと扇型に広がるスラブに出る。ここにも赤
丸があって、「フタマタか?」などど書いてある。マークの通りに右のルンゼ
に入ってひたすら進む。最後にちょっと薮を漕いで一ノ倉尾根に出た。ここか
ら国境稜線までは近い。「長いから」ということで、ロープをあまり使わない
ようにしたが、案外短いのでこの必要はなかった。
 稜線にはハイカーが沢山居る。学生の団体なども沢山入っていて、
自分の学生時代を思い出して懐しいような気がした。オキの耳あたりで雨が本
振りになってきて雨具を着る。気圧配置が冬型なのか西からつめたい風が吹い
てくる。朝の天気からは予想できなかった。トマの耳に着くと、急に雨が止ん
で視界が開けて来たので、写真を取りまくる。いつものように山頂は人だらけ
だった。
 一ノ倉の出合いには夕方帰り着いた。結構疲れていたので、日曜日はハイ
キングにしようなどと言い合って酒を飲んでいると、雨がバラバラ降ってきた。
翌朝も天気が良く、朝も早く起きたのだが、皆やる気がなくて、結局ハイキングに
した。この日は終日天気が良かった。
 基本的に沢登りと言って良いと思うのだが、木や草はないので沢
の楽しさはない。ルートには赤丸が付いていて間違えることはないでしょう。
そのうちに、壁のルートにもルートマークが付くのだろうか? 嫌だなぁ。
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