11/8(木) 晴のち曇のち雪 トロンピークアタック

6:00 −15oC  11:00 −5oC
5:40トロンパス(BC 5416m)――9:05岩稜横(5900m)9:25――11:15トロンピーク(6144m)11:30――12:40岩稜横(5900m)12:50――16:15トロンパス(BC)    
 テントに運ばれてきたレトルト山菜ライスを食べる。美味い。5:40ヘッデンを着けて出発。トロンパスより南方向に進む。レイクの外輪を行きトロンピークより北東にのびる稜線を登る。トロンパスから見るとなだらかな感じの尾根であるが、実際に取り付くとかなりの急登である。
 特に急な斜面にはフイクスロープ張りユマーリングで登る5900mの岩稜横にて小休憩を取る。ここからピークまでが長く、ピークはまだかまだか、あれがピークだあれがピークだと言った感じでなかなか着かない。苦労した末 11:15小広いトロンピークにやっと辿り着いた。隊員6人、シェルパ3人、コック長のグルンの十人全員が登頂できた。
 ピークは、ガスと雲で遠望は出来なかった。隊旗を掲げ記念撮影をする。下山は、登って来た時と感じが違い結構な急斜面である。5650mあたりまで懸垂下降の連続で下った。14:10頃から雪が降り始めた。だんだん気温も下がり体も冷えてきた。
 レイク外輪に来ると冷たい強風が容赦なく吹きつけ体温を奪う。レイク外輪を左に回り込み疲れが出てきた頃、トロンパスBS戻った10時間35分の行動であった。
 前日は、強風でありこのままやまなければトロンピークは、断念と言うことであったが、朝、風はおさまり出発となった。翌日(11/9)の朝は、強風であり雪となつた。ワンデーチャンスでトロンピークに登れた。好運であった。
 夕食は、カレー・スープ・野菜炒め・春雨・鮭缶等。デザートは、パイナップルであった。お茶は、昆布茶をのんだ。
 夜中、両足のつま先が冷たく眠れず、起きて靴下を脱ぎマッサージをする。こわばった冷たさである。登山靴に圧迫され血行が悪くなっている感じがした。          湯本  記
岩稜手前(5900m)一休み
これから本番
高橋さんの後ろにぴったりついて
振り返るとチュールーウエストが輝いていた
苦しい最後の頑張り ガスが出てきた
11:30 GPSは6145mを指していた

 

11/9(金) 曇のち雪のち曇 トロンパス〜ムクチナート  6:00 −16℃

9:00トロンパス(5416m)――11:40トロンリルホテル(4350m昼食) 13:45――15:20ムクチナート《ホテルダウラギリキャンプサイト》(3800m)
夜中2:30頃小用に起きると風は強かったが星空がきれいであった。5:50に起きた時には曇っており風が吹いていた。6:50ティー、7:15洗面、7:45食事、おかゆ・味噌汁・目玉焼丼等であった。昆布茶を飲んだ。
 出発前、茶屋をのぞくとトレッカーで、いっぱいであつた。9:00出発。風はトロンフェディ側からの南風である。今日は、ムクチナートまでの下りである。単調な下りを行く。しばらく雪上を行く。雪は5200mあたりでなくなった。もう今山行での雪はない。
昼食はトロンリルホテルの石壁小屋の中。外は雪から「あられ」に変わる。室内でも結構寒い。昼食が出来るまでの間、昨日の昼食の残りのおにぎり・チーズ等食べる。昼食は、スパゲティ・ハム・ゆで卵・スープ等デザートは洋ナシ・さくらんぼうである。
 ムクチナートメッカのお寺の下にある売店でおばさんが「はた」を織っていた。宿で飲むビールを購入。200RSを175RSに、厚手の長い靴下は500RSを300RSにデスカントさせる。
 宿の1F奥のテーブルにて、隊員6人とパサン.ヒットマン.ダワ.コック長のグルンの10人でトロンピーク登頂祝いをやる。ビール・ロキシーを飲む。夕食はカツ丼であった。17:20から21:30
頃まで楽しく飲んだ。この日は、村の祭りで村人がいつまでも笛・太鼓で楽しそうであった。
     湯本  記
翌朝、真っ白になったトロンパス
トロンパスから駆け下りる
ムクチナート

 

11/10(土) 晴 ムクチナート〜ジョムソム

9:10ムクチナート《ホテルダウラギリキャンプサイト》(3800m)---11:40エクリバッティ(2740m)・昼食(14:05)――15:40ジョムソム「ホテルテレチョ」(2700m)
7:00 ティー、7:15 洗面、食事は8:00。パンケーキ・卵焼き・スパゲテー等であった。
9:10 出発、今日の行動は、ジョムソムまで約24Kmの行程である。ダウラギリ・ニルギリ・ティチョ等がきれいに見える。出発当初は皆と一緒に歩いたが、その内一人先に行く。ダワとグルンが来たのでこの2人の後を歩く。2人は、話しながら結構なスピードで歩く。エクリバチに着く。皆が来るまで40分間、外の椅子に腰をおろしゆっくりする。
 昼食は、ホテルの食堂だ。ジャガイモ・即席ラーメン・マカロニ・ハム・大根と人参の生野菜・デザートは、フルーツで洋ナシである。
 ここからジョムソムまでは、川沿いの道を行く。片倉さんの後ろを歩く。結構早く歩き約12Kmを1時間35分で歩いた。
 ジョムソムのホテルテレチョにて、湯の出ないシャワーで体を洗い、10/24以来延びたヒゲを剃る。そのうち40分ほどたった16:20頃に全員が到着した。
 食後、ホテルの別棟で隊員・サーダーからポーターまでの全員で無事を祝って打ち上げを行う。この時、これまで行動を共にして来たサーダー・シェルパー・チッキン・ポーターに無事、登頂し行動出来た事に感謝し、隊長より一人一人にボーナスを渡した。
 チッキンがケーキを作ってくれた。これをコック長のグルンが参加者全員分キッチリとナイフで等分に切ったのには驚いた。ビール・ロキシーなどを多いに飲み、歌い、踊り、騒いだ。打ち上げには、ホテルの社長夫婦、後半には、ブリュッセルの若い夫婦?も飛び入り参加し踊りの輪に加わった。
 打ち上げ後部屋に戻り有志で又飲んだ。無事行動が終わって本当に良かった。 湯本  記
ムクチナートから見たダウラギリT峰とツクチェピーク
ケーキを切り分けるコックさん

ホテル・ティリチョのご主人と踊る

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